インフルエンザの予防接種を受ける妊婦が知っておきたい3つのコト
インフルエンザの予防接種が
妊婦に悪影響を与えたという事例は
確認されていません。
それでも妊婦さんだと、
色々気になっちゃいますよね。
厚生労働省が妊婦に向けた
インフルエンザの予防接種の資料があるのですが、
そこには、
妊婦が知っておくとよい、
3つのコトが書かれています。
順番にご紹介していきますね。
インフルエンザの予防接種で妊婦が知っておきたいこと1: 持病には注意
この記事では
厚生労働省の発表資料、
『妊娠されている方へ 新型インフルエンザワクチンの接種にあたって』
を元に情報をお伝えしていきます。
(以下、引用資料とします)
さて、
妊婦のインフルエンザ予防接種について
引用資料の2ページ目には、このように書かれています。
-
妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことにより流産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告は現在のところありません。
-
予防接種における有益性と危険性を、ご自身の基礎疾患や出産予定日等を踏まえて主治医と相談した上で、接種の適否とその時期を決定するようにしてください。
-
また、新型インフルエンザワクチンは母乳を介してお子様に影響を与えることはないとされてい ます。
基礎疾患というのは、持病のことですね。
一例を挙げると、
卵を食べてアナフィラキシーの症状が出る場合、
インフルエンザの予防接種を受けるのは避けるべきと言われています。
アナフィラキシー
= 呼吸困難、血圧低下、
意識消失など、アレルギー反応により
起こる全身の強い症状
アナフィラキシーに限らず、
何か持病がある場合、
必ず主治医に相談するようにしましょう。
インフルエンザの予防接種で妊婦が知っておきたいこと2: 妊婦は保存剤の入っていない薬を選べる
インフルエンザの予防接種に使うワクチンは、
- 保存剤が入っているもの
(バイアル製剤) - 保存剤が入っていないもの
(プレフィルドシリンジ製剤)
の2つがあります。
※
引用資料3ページ、4ページ参照
保存剤として使われているのは、
- チメロサール
- フェノキシエタノール
です。
チメロサールは、
発達障害との関連性が指摘されたこともありますが、
現在の研究では、関連性は否定されています。
フェノキシエタノールについては、
動物に投与したところ、
奇形が生まれないことが確認されています。
ただ、
人間での臨床研究結果は確認されていません。
そのため、
フェノキシエタノールの投与が
胎児に影響を及ぼすかどうかは、
断定できていません。
こうした理由で、妊婦だけは、
保存剤が入っていない
プレフィルドシリンジ製剤を選べるようになっています。
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インフルエンザの予防接種で妊婦が知っておきたいこと3: 妊婦は予防接種の時期がズレる場合も
インフルエンザの予防接種が受けられるのは、例年、
11月上旬~
です。
ただ、妊婦がプレフィルドシリンジ製剤を希望する場合は、
11月後半
から接種できるようになります。
(詳細日程は都道府県で異なります)
※
引用資料5ページ参照
バイアル製剤なら妊婦でも
予防接種の時期はズレません。
プレフィルドシリンジ製剤を希望する場合のみ、
予防接種を受けられる時期がズレる
ことを知っておきましょう。
インフルエンザの予防接種を受ける妊婦が知っておきたい3つのコト まとめ
厚生労働省の資料を元に、
妊婦はインフルエンザの予防接種時に、
知っておいてほしい3つのことをお伝えしました。
- 持病には注意する
- 保存剤の入っていない薬を選べる
- 予防接種の時期がズレることもある
でしたね。
1については、
持病があるならしっかりと
主治医に相談しましょう。
2は、
妊婦のみが保存剤の入っていない
薬を選べるということをお伝えしました。
ただ3として、
保存剤の入っていない薬を選ぶと、
予防接種の時期が遅れるということを知っておきましょう。
丈夫な赤ちゃんを産んでくださいね。
くれぐれもご自愛ください。